空家・廃屋について

地元ネタ

皆さんのご近所に誰も住んでいない廃屋はありませんか?これからそういった空家、廃屋がどんどん増えていきます。先延ばしすればするほど対応ができなくなります。行政がその都度向き合わなければ負の遺産が解決不可能な状態で残され続けます。早急な対応が必要だと思います。

空家・廃屋は増えるの?

平成27年のデータで独居世帯は2175軒、老夫婦世帯は1809軒あります。

人口は減っているのに世帯数は増えています。つまり核家族化が進み新築が増え続けています。

つまり中古住宅の需要は少なく空家は増えていく事は間違いありません。

その空家はどうなるのでしょうか?

自分の使わない家を管理したり解体するのに大きなお金を使える人は多くありません。なるだけなら自分はやりたくないので放置する事になります。若い時に出来なかった事を老人になってから出来る訳もなくそのまま放置されます。次の代に持ち越されてたら押し付け合いになりまた放置、先送りになります。そして廃墟になってしまいます。

借手のいない空家は子の代で処分するしかありません。

空家・廃墟による悪影響

大きく3つ考えられます。

  • 景観悪化など地域への悪影響
  • 犯罪の温床
  • 火事や崩壊

地域への悪影響という側面からみると、雑草が伸びるなどして景観が悪化したり、不衛生な環境から悪臭が発生したりといった問題が発生します。

次に、犯罪の温床となるという側面から見ると、ホームレス・犯罪者などの不法侵入や不法占拠、粗大ゴミなどの不法投棄の原因になるという問題があります。

そして、放火による火事、地震や台風による崩壊など周辺に及ぼす影響は甚大です。

廃墟にしないために

自分が住まない場合は早めの対応が必要です。

1、貸し出す

住まない家は傷みます。貸せる状態なら貸し出しましょう。不動産会社、空家バンクなどを使って有効活用しましょう

2、管理する

換気や草刈りなどを定期的にやります。自分でやるか業者に頼む事になります

3、更地にして売却

使う予定がないなら処分した方が良いと思います。土地の値段>解体処分費用 ならなるべく早くやった方が良いと思います。

しかし、この場合は想い出や相続の問題があると思います。どちらにしても先延ばしせずに向かい合って下さい。先送りしても解決はしません。

行政は何ができるか?

一年間使用がなく下記の4項目に当てはまる物件を「特定空き家」に指定する可能性があります。

  1. 倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態
  2. 著しく衛生上有害となるおそれのある状態
  3. 適切な管理が行われないことにより著しく景観を損なっている状態
  4. 周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切である状態

市町村は特定空き家の可能性がある空き家については、所有者に対して改善するよう指導・勧告し、所有者がこれに従わない場合は改善命令が下され、それでも従わないと特定空き家に指定されます。

特定空き家に指定されると、行政が撤去などの強制対処をとることもできるようになります。

こうなる前に近隣から苦情が来たら迅速に対応するべきです。空家バンクに登録してもらったり、司法書士を紹介して相続を解決してもらったり、解体費の一部を補助する代わりにその土地を市に寄付して頂くなどがあると思います。

とにかく積極的に関わるべきです。これを放置するとゴーストタウンになり治安が悪くなり若い人が去ります。さらに空き家が増える負のスパイラルに陥ります。

夕張市やデトロイトをみてもわかるように行政が萎んでから対策をしても手遅れです。なるだけ早く、市民の実情に寄り添った対応が必要だと思います。

永井たかよしは空き家、廃屋問題に取り組みます。

https://www.mbs.jp/mint/news/2021/03/23/083328.shtml空き家問題の特集リンク

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